シスコ、AI投資拡大のため5,000人の雇用を打ち切る

ナチュラルニュース】2024/08/25  エバ・グレイス著 

https://www.naturalnews.com/2024-08-25-cisco-axes-5k-jobs-bigger-ai-investment.html
カリフォルニアに本社を置くハイテク企業が、全従業員の約7%に影響を与えるレイオフを発表した。


サンノゼに本社を置くシスコシステムズは、8月14日に 証券取引委員会に提出した書類でレイオフを発表した。

 

エスエフゲートによると、同社が今年2度目の人員削減を行った。

 

シスコは2月に4,000人を解雇しており、今回の新たな解雇は少なくとも5,500人がピンク・スリップを受け取ったことになる。


エスエフゲートへのEメールで、シスコの広報担当者ロビン・ブルームは、今回のレイオフ第2弾は、「主要な成長機会への投資と、事業の効率化を推進するため」だと述べた。

 

昨年は103億ドルの利益を計上したにもかかわらず、である。

 

「シスコは、AI、クラウド(コンピューティング)、サイバーセキュリティに投資しながら、成長、一貫した実行、コスト構造の見直しに注力しています」と彼女は続けた。

 

ブルームは、影響を受ける従業員に対して「全面的なサポート」を提供すると断言したが、従業員の退職金プランについては具体的な説明はしなかった。


さらに悪いことに、シスコのCEOであるチャック・ロビンス氏のブログには、レイオフに関するヒントが隠されていた。

 

ロビンスCEOはこの投稿の中で人工知能(AI)という言葉を5回も使い、現在進行中のAI競争に遅れを取らないための同社の努力を強調した。


ロビンス氏によると、シスコはネットワーキング、セキュリティ、コラボレーションの各チームを1つの組織に統合する計画だという。

 

また、サンフランシスコを拠点とするデータセキュリティ・管理企業スプランクの統合も進めているという。シスコは3月、280億ドルを投じて後者の買収を完了した。


レイオフによるコスト削減と、AIのような高価なテクノロジーへの現金投入は、過去2年間にいくつかのテック企業で現れた傾向だ」とエスエフゲートは述べた。


■■シスコは、AIを優先して人間の雇用を削減した最新の企業である。


シスコは、AIを優先して雇用を削減した最初でも最後でもない。マイクロソフトやインテュイット(ターボタックスで有名)のような、自動化のために人間のスタッフを切り捨てた他のハイテク企業の仲間入りだ。

 

HR グレープバインによると、他の企業もこれに続いている。

 

デルの幹部は、12,500人を解雇するとメモで社員に伝えた。

このメモでは、同社が急速に変化する 「AIの世界 」に対応するため、「AI選抜営業チーム 」を設立し、営業部門を大幅に変更することも強調されている。


インテルのパット・ゲルシンガーCEOもメモの中で1万5000人のレイオフを発表し、従業員と上層部の双方にとって「痛みを伴うニュース」であることを認めた。

 

「我々の収益は期待通りに伸びておらず、AIのような強力なトレンドの恩恵をまだ十分に受けていない」と彼は書いた。


EYが2023年末に行った調査では、企業がAIを導入する中で、労働者が雇用の安定について深刻な懸念を抱いていることが示された。

 

それによると、従業員の75%がAIによって特定の仕事が時代遅れになることを懸念しており、65%はAIが自分の仕事を代替することに不安を感じていると答えた。


レジュメビルダー社の最近の報告書は、こうした懸念を後押ししているようだ。それによると、昨年AIを使用したビジネスリーダーの37%が、AIは労働者を置き換えると回答している。

 

HRグレープバインによると、AIは企業に時間のかかるプロセスをオートメーション化し、わずかなコストで完了させるチャンスを与えるため、労働者の心配は正当化される。

 

AIの意味するところを理解している多くの人事リーダーは、AIはあくまで補助的な役割を果たすだけで、労働者に取って代わることはないと労働者を安心させようとしている。

 

彼らはまた、ボットが彼らの仕事を奪うことはなく、労働者から管理業務を取り除くだけで、より価値のある業務のために労働者を開放すると主張している。

 

しかし、シスコや他の企業によるレイオフは、これと矛盾しているようだ。