【America First Report】オーウェン・クリンスキー著2024年8月3日
デイリー・コラー・ニュ-スファンデーション(DCNF)
8月2日(金曜日)に発表された労働統計局(BLS)のデータによると、7月には35万人近くのアメリカ人がパートタイムの仕事に就いた。
BLSによれば、7月の失業率は0.2%上昇し、4.3%とほぼ3年ぶりの高水準となったが、非農業部門雇用者数はわずか11万4000人で、6月の17万9000人を大きく下回った。
一方、労働時間が短縮されたり、フルタイムの仕事が見つからなかったりしたためにパートタイムで雇用されているアメリカ人労働者の数は、34万6000人増えて460万人となり、景気後退の危機が高まっている、とデイリー・コラー・ニュ-スファンデーションに語ったエコノミストは述べている。
雇用主はフルタイムの雇用を減らしている。
ヘリテージ財団のグローバー・M・ハーマン連邦予算センターのリサーチフェロー、E・J・アントニ氏はDCNFに語った。
バイデン=ハリス政権は、アメリカの労働市場を派遣会社に変えてしまった。
セントルイス連邦準備銀行(FRED)によると、2023年6月以来、アメリカはおよそ110万人のフルタイム雇用を失った。
アメリカ・ファースト政策研究所のアーロン・ヘドランド調査部長はデイリー・コラー・ニュ-スファンデーションの取材に対し、
「今回の雇用統計は、高インフレの犠牲と、インフレに対抗するために高められたままの金利の犠牲、そしてクレジットカードの負債が劇的に増加したように、消費者がその結果、ほとんど使い果たしてしまったという事実を示していると思う」
と、語った。
6月のインフレ率は前年同月比3.0%で、連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を大きく上回った。
BLSのデータによると、7月の民間非農業部門従業員の平均名目時給は0.2%増の35.07ドルとなり、前年比3.6%増となった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月31日(水曜日)の会合で、高騰するインフレに対抗するため、フェデラルファンド金利の目標レンジを5.25%から5.5%に据え置いた。
高金利は消費者にとっても企業にとっても借入コストを上昇させる。
クレジットカードの延滞率は2024年第1四半期に2012年以来の高水準に達し、クレジットカード残高の2.59%が60日以上延滞し、リボ払い残高の合計は過去最高の6,286億ドルに達した。
一方、FREDによると、インフレと金利の上昇が米国人の銀行口座を圧迫しており、個人貯蓄率は6月に3.4%まで低下し、コビッドC-19の大流行時のピークである32%には遠く及ばなかった。
7月の雇用増加の63%強を医療と政府が占め、それぞれ5万5,000人、1万7,000人の雇用が増加した。
米国議会調査局によると、2022年の医療費の45%強は政府が占める。
7月5日、ホワイトハウスはプレスリリースを発表し、バイデン政権は就任以来過去最高の1,570万人の雇用を創出したと主張した。
「バイデン政権発足時のインフレ率が9%以上だったという信じられないような嘘と同じように、彼らが手柄にしようとしている雇用の成果も馬鹿げている」
と、アメリカ経済研究所のシニアエコノミスト、ピーター・C・アール氏はデイリー・コラー・ニュ-スファンデーションに語った。