【America First Report】オリビア・クック著 2024年7月31日 ナチュラル・ニュース
https://americafirstreport.com/mark-milley-robots-could-make-up-a-third-of-the-u-s-military-by-2039/
退役陸軍元帥マーク・ミレーによれば、2039年までに米軍の3分の1をロボットやその他の高度な機械が占める可能性があるという。
元国防総省統合参謀本部議長は、アクシオスの「国防の未来」ニュースレターの創刊式でこのように予測した。
7月11日のイベントでのスピーチで、彼は人工知能(AI)と無人技術がロボット軍隊の創設につながる可能性を強調
「今から10年から15年後には、米軍の3分の1、おそらく25%から3分の1がロボット化されるでしょう」とミリー氏は述べ、これらのロボットはAIシステムによって指揮・制御される可能性があると付け加えた。
退役将軍によれば、テクノロジーの進歩と戦争の性質の変化によって、世界中の軍隊がより賢く、より迅速な決断を下せるようになるという。
彼は、人間の行動や政治的動機に関わる戦争の基本的側面と、戦術、技術、兵器システム、指導者訓練などを含む戦争の性格を区別した。
戦争の本質は一貫しているが、AIやロボティクスの台頭により、戦争の性格は大きく変容しつつあるとミレーは指摘した。
彼はこの変化を、南北戦争中のマスケットからライフルへの歴史的変遷になぞらえ、軍事戦術に永続的な影響を与えた変化だと述べた。
退役将軍は、これらの技術を最も早く軍事に取り入れた国が、ライバル国に対して実質的な優位に立つと主張した。
世界で最も強力な軍事力としての地位を維持するためには、米国は迅速に適応し、作戦に革命を起こす可能性があると強調した。
ミレーによれば、現在の米国の政策では、軍事ロボットの使用、特に殺傷力に関しては、人間の倫理的な意思決定能力のため、人間の監視が義務付けられている。
それでも彼は、AIを搭載した機械が自律的な判断を下す未来の可能性を否定せず、それが世界にとって望ましい方向なのかという疑問を投げかけた。
■■他の軍隊もロボ兵士の可能性を見ている
イベント中、ミレーは、軍隊における人間の兵士の数は、「(各国が)ロボット・システムに移行するにつれて、おそらく減少するだろう」と指摘した。
彼は続けた。
「それは根本的な変化であり、他の国の軍隊も同じような設計になるだろうと私は主張したい。(関連記事:ガザで軍事ロボットの実験が行われている)」
「これらの技術を軍事用に最適化した国は、武力紛争において非常に大きな、そして潜在的に決定的な優位性を持つことになる」。
アクシオスは、軍隊は何年も前から、戦闘能力を強化するためにロボットユニットをいじってきたと報じている。
そのような技術には、武装ドローン、ロボ犬、機械式ラバなどがある。アクシオスはいくつかの例を紹介している。
陸軍は、兵士がオートマトンとともに戦う、いわゆる人間と機械の統合フォーメーションを実験している。
空軍は、人間のパイロットと一緒に飛行して情報を収集し、敵の電子機器を混乱させ、標的を爆破することもできる、いわゆる 「共同戦闘 」航空機を求めている。
「海軍は、水兵や海兵隊の火力を無人の水上・水中車両で補強するハイブリッド艦隊を追求している。そのパイオニアのひとつが中東のタスクフォース59である」。
しかし、タイを拠点とするジャーナリスト、ベン・バーティーは、人間の軍隊に対するロボット兵士の 「利点 」を皮肉った。
「もちろん、ロボット兵士は質問をしない。道徳的な問題もない。彼らは(心的外傷後ストレス障害のために退役軍人省から)生涯医療を受ける必要もないし、危険手当も、ロボットの手足が吹き飛ばされたときの補償も必要ない」。
「彼らには違憲の命令にノーと言う能力はない。実際、彼らには憲法に対する忠誠心など本来はなく、彼らをプログラムした者が奉仕するようプログラムされた利益に対してのみ忠誠を誓うのだ」。