2024年7月19日、ドイツ・ベルリンで発生した世界的なIT障害後、BER空港で待機する手荷物を持った人。REUTERS/Nadja Wohlleben
【OAN】2024年7月19日- 7:33 AM PDT
https://www.oann.com/tech/what-is-crowdstrike-the-cybersecurity-firm-behind-a-global-tech-outage/
(日 ロイター) マイクロソフト(MSFT.O)のクラウドプラットフォーム「アジュール」とサイバーセキュリティー企業クラウドストライク(CRWD.O)のソフトウェアの問題に関連した世界的な技術障害により、航空会社、銀行、メディアなど複数の業界の企業が打撃を受けた。
この問題は、ウインドウズオペレーティングシステムとクラウドストライクソフトウェアを実行しているコンピュータに影響を与えた。
クラウドストライクは、影響を受けた顧客と協力し、ウインドウズユーザー向けに発行したアップデートに起因する問題の修正プログラムを配布したと発表した。
以下、クラウドストライクとは?
クラウドストライクは、クラウドベースのセキュリティソリューションを企業に提供している。
7月19日(金曜日)に発生した障害の原因のひとつであるファルコン・ツールは、異常な動作や脆弱性を特定し、マルウェアなどの脅威からコンピュータ・システムを保護する。
2011年に設立され、テキサス州オースティンを拠点とするクラウドストライクは、1月時点で170カ国以上で事業を展開し、7,900人以上を雇用している。
4月期の売上高9億ドル超のうち、70%近くを米国が占めている。
■■クラウドストライクの主要顧客と競合他社は?
アルファベット(GOOGL.O)のグーグル、アマゾン(AMZN.O)、インテル(INTC.O)を含む世界最大のハイテク企業が同社の顧客である。世界中に約29,000社の顧客を持つ。
小売大手のターゲット(TGT.N)、F1チームのメルセデスAMGペトロナス、米国政府などを顧客に持ち、その存在感は複数の分野に及んでいる。
クラウドストライクは、パロアルトネットワーク (PANW.O)、ジースケーラー(ZS.O)、フォーティネット (FTNT.O)などと競合している。
■■クラウドストライクの株価と他社の比較
クラウドストライクの株価は、7月19日(金曜日)のプレマーケット取引で約12%下落した。
LSEGのデータによると、7月18日(木曜日)の終値でクラウドストライクの時価総額は835億ドル、株価は今年34%上昇した。
これに対し、パロアルトネットワークスの株価は年初来で約10%上昇し、時価総額は1048億7000万ドルとなっている。