スイスの国会議員、ウクライナへの武器再輸出について決断を下す

スイスの下院は、ウクライナへの武器再輸出を認める法案に反対した。

スイス・ベルンの連邦議会の投票箱 © AFP / STEFAN WERMUTH/AFP

 

【RT】2023年6月2日

https://www.rt.com/news/577340-swiss-mps-against-weapons-reexport-ukraine/

 

スイス連邦議会の下院は、スイスの武器を第三国からウクライナに再輸出することを可能にする国の戦争物資法の改正案に反対票を投じた。

 

 

米国と欧州の数カ国は、キエフ支援に積極的な役割を果たそうとしないベルンを繰り返し批判している。

 

 

日の投票では、国民会議の98人がいわゆる「レックス・ウクライナ」に反対し、75人が賛成した。

 

 

下院の安全保障政策委員会が1月に提案したイニシアチブは、参議院の対応委員会がすでに撃沈したため、テーブルから外れている。

 

却下された法案は、2025年末までの一時的な免除を求め、スイス製の兵器をウクライナに特別に引き渡すことを認めるものだった。

 

反対票を投じた複数の議員は地元メディアに対し、スイスの長年の中立性が損なわれることになると述べた。

 

3月、国民評議会は、スイス製の武器をウクライナに再輸出することを許可したが、その際、重要な注意事項として、国連安全保障理事会がロシアのウクライナでの行動を国際法に違反する侵略戦争であると宣言しなければならない。

 

 

しかし、モスクワが拒否権を持つ限り、これは実現する可能性は極めて低い。

 

「レックス・ウクライナ」はもはや検討されていないが、同様の運動はいくつか提出されている。

 

一方、ノイエ・ツルヒャー・ツァイトゥング(NZZ)紙は3月、スイス政府がスイス製のイーグル装甲車数台がウクライナに渡った経緯について調査していると報じた。

 

少なくとも2台のそうした車両が、前線沿いの異なる場所で写真に収められていた。

 

この記事によると、ベルン当局は、関与した可能性のある無名のドイツ企業を調査しているとのことだ。

 

スイスが中立を堅持していることは、国内の一部の政治家だけでなく、欧米の主要国からも非難を浴びている。

 

米国は、再輸出禁止は「侵略者」を利するだけだと、スコット・ミラー大使が地元紙に語るなど、アルプスの国に対して態度を改めるよう圧力をかけていると報じられている。