世界最大の炭素クレジット会社のCEO、調査の結果ほとんどが詐欺であることが判明し退任

        Image: CEO of world’s largest carbon credits company steps down after investigation reveals it’s mostly a SCAM
【Natural News】2023年5月31日(水) 記:イーサン・ハフ

https://www.naturalnews.com/2023-05-31-ceo-largest-carbon-company-steps-down-scam.html

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気候変動対策の非営利団体ヴェラのCEOであるデビッド・アントニオーリ氏は、6月にその職を退くことを発表した。

ただし、上級顧問の役割を減らして同社にとどまる予定である。

 

アントニオーリの後任には、同団体の現会長であるジュディス・サイモンが就任する。

その理由は、最近の調査によって、ヴェラとその事業が詐欺的であることが明らかになったからだ。

 

 

ヴェラのいわゆる「カーボン・クレジット」の約90パーセントが無価値であり、環境に与える影響も利益も測定不能であることが判明したのだ。

 

 

アントニオーリは、リンクトインで発表した辞表の中で、この重要なことに触れず、代わりに同社との関わりで得たとされる「ポジティブなこと」に焦点を当てた。

 

「私は、ヴェラが成し遂げたこと、そしてヴェラを気候変動対策と持続可能な開発のための世界的なスタンダードセッターにした素晴らしいチームを非常に誇りに思っています」と、アントニオーリは投稿で書いている。

 

 

 

■■ 気候変動や炭素クレジットなどに関連するものはすべて詐欺だ

 

 

アントニオーリのヴェラでの仕事は、実際の炭素削減効果はほとんどなく、役に立たない詐欺まがいのものだったことが判明した。

 

アントニオリ氏と彼の会社が提供する「幻のクレジット」は、要するに金儲けのための詐欺に過ぎないのだ。

 

 

ディズニーやシェル、グッチなどがESG(環境・社会・ガバナンス)スコアを向上させるために購入し、アントニオーリの銀行口座に資金を流し込む。

 

そして今、サイモンの銀行口座は、その代わりに最高級品を手にすることになり、アントニオーリは会社でより静かな役割を担うことになるのだ。

 

ガーディアン紙は、ドイツのディー・ツァイト紙と共同で、ヴェラの作品が不正であることを明らかにする調査を行った。

 

この2つのメディアは、ヴェラの熱帯雨林プロジェクトのうち、世界中の森林伐採を止めるのに役立っているのはごく一部であることを発見した(森林伐採は、気候変動論者が「地球温暖化」の原因だと主張するものの1つです)。

 

 

さらに、ヴェラ社がカーボン・クレジットで相殺する必要があると主張する世界の熱帯雨林に対する「脅威」は、ケンブリッジ大学の2022年の研究によると、約400パーセントも過大評価されていることが判明した。

 

 

それだけでなく、ヴェラ社が開始したプロジェクトの多くは、強制立ち退きや個人の家や財産の破壊を含む「人権」侵害に満ちており、現在もなお続いている。

 

 

 

■■ ガーディアン紙とディー・ツァイト

 

 

「ヴェラの専門家は、例えば、両グループが評価したブラジルの12のプロジェクトのうち、1つのザウルス ウエストらの研究では、33%のプロジェクトで森林破壊または劣化が減少したと結論付けているのに対し、ケンブリッジの研究では、92%のプロジェクトで森林破壊が減少し、75%のプロジェクトで森林劣化が減少したと結論付けている」と声明で付け加えている。

 

 

これに対し、調査報告書に寄稿した学者の一人であるタレス・ウェストは、ブラジルのアマゾンにあるヴェラのプロジェクトに監査役として参加した際、同社の「森林破壊に関する予測」が信頼できないことを発見したと説明している。

 

 

「合成コントロールだけでなく、分析から得られた証拠は、私たちがヴェラを信頼できないことを示唆している」とウエスト氏は述べた。

 

熱帯雨林を守るために、このシステムを機能させたい。そのためには、現在のシステムの問題の大きさを認める必要がある」

 

ノースカロライナ州立大学森林環境資源学部のエリン・シルズ教授も、調査報告書に引用されたケンブリッジ大学の研究結果について、「失望と恐怖」とコメントしている。