(AP Photo/Charles Dharapak, File)
【PJMedia】by:リック・モラン 2023年04月08日 15時06分
https://pjmedia.com/news-and-politics/rick-moran/2023/04/08/leak-of-classified-documents-on-ukraine-china-and-the-middle-east-a-nightmare-says-pentagon-n1685557
国防総省筋は、ウクライナの戦争計画を含む100以上の機密文書が複数のソーシャルメディアサイトに流出したことをメディアに伝えている。
この流出は、4月6日(木曜日)にニューヨーク・タイムズ紙がウクライナの軍備増強と攻撃計画の詳細を掲載したことで初めて明らかになった。
国防総省によると、文書に記載されている数字の一部は改ざんされているようで、ウクライナの戦死者数をアメリカが過大に見積もり、ロシア軍の戦死者数を過小に見積もったという。
専門家によると、これは偽情報を広めるために文書を使用する際によく行われることだという。
そして金曜日には、さらに数十の文書がソーシャルメディアサイト「4chan」にも投稿された。
ウクライナ軍に関する文書は、予想される武器納入、部隊や大隊の戦力、その他の計画を示した図表の写真として表示されている。
国防総省の職員は、それらが正当な国防総省の文書であることを認めているが、コピーは元の形式からある部分で変更されているようである。
例えば、修正されたバージョンは、ウクライナの戦死者のアメリカ側の推定を過大にし、ロシア軍の戦死者の推定を過小にする。
4月7日(金曜日)、ウクライナ政府関係者と親戦争派のロシア人ブロガーは、今回の情報漏洩は、ウクライナが東部と南部で領土を取り戻すために行う可能性のある春の攻勢に影響を与えるための、相手側の情報操作の一部であると示唆した。
これはロシアを惑わすための西側の偽情報キャンペーンであるという考え方が、ロシアの戦争ブロガーによって進められていた。
また、モスクワがウクライナと米国の間にくさびを打ち込もうと、文書をリークした可能性もある。
偽情報を追跡する英国の企業ロジカリーの調査責任者であるカイル・ウォルター氏によると、ソーシャルメディアサイト、テレグラムのロシア人は、ロシア人とウクライナ人の犠牲者を示す、
一見編集されていないオリジナルの写真を「西側の影響」作戦と呼んでいた。
「彼らは、ロシアの犠牲者数が多く、ウクライナの犠牲者数が比較的少ないことを示す実際の編集されていない写真は、ロシアとロシア軍の士気の低さを植え付けようとするものだと考えている」とウォルター氏は述べた。
「リークされた文書がプロパガンダキャンペーンに、特に偽情報の面で利用される例はたくさんある」とウォルター氏は付け加えた。
ウォルター氏は、ウクライナ戦争では、オープンソースインテリジェンスと機密解除されたインテリジェンスが果たした役割のため、他の紛争よりも多くの文書リークが発生していると述べた。
しかし、それはウクライナ戦争特有の戦術というよりも、私たちが置かれている環境を示しているのだ。
この文書の内容の一部が明らかに編集されていることを除けば、国防総省は本物であるとしている。
驚きのひとつは、ウクライナの防空が悲しい状態であることだ。
それは「Secret/NoForn」と記された文書の中にあり、外国と共有することを意図していないことを意味していた。
国防総省の元高官であるミック・マルロイ氏は、タイムズ紙に対し、「これらの多くが文書の写真であることから、ウクライナ、米国、NATOの取り組みにダメージを与えたい人物が意図的に行ったリークであると思われる」と述べた。