ボルソナロ氏、選挙敗北後初の公の場に出席出典:日本経済新聞社 動画スクリーンショット
【Insider Paper】AFP2022年11月27日
https://insiderpaper.com/bolsonaro-attends-first-public-event-since-election-loss/
ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は11月26日(土曜日)、約4週間前に再選に敗れて以来初めて公の行事に出席し、軍の卒業式に言葉を失って登場した。
極右のボルソナロ大統領は、10月30日の大統領選で左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏に敗れて以来、首都の自宅から約1000キロ南東にあるレセンデで行われた式典に出席した。
ボルソナロは、憲法を尊重するという報道陣への簡潔な声明以外、明確に敗北を認めず、1月1日に就任する予定のルーラに祝辞を述べていない。
ダークスーツに身を包み、感情をほとんど表に出さない元軍人のボルソナロは、ハミルトン・モウラオ副大統領とパウロ・セルジオ・ノゲイラ国防相(いずれも元軍人)に挟まれて式典に臨んだ。
マルコ・アントニオ・フレイレ陸軍司令官は、400人近い将校候補生や出席者に向けて、「この短い言葉の冒頭に、このイベントに大きな輝きを与えてくれたボルソナロ大統領の存在に感謝したい」と述べた。
ラテンアメリカ最大の経済大国のボルソナロ大統領は先週、バリで開催されたG20会議を欠席し、副大統領に新しい大使の信任状受領などの伝統的な役割を任せたままである。
大統領府ではなく公邸で行われる短時間の散発的な会議を除けば、彼の公式議題はほぼ空白である。
彼が愛用するソーシャルメディアのアカウントも、ほぼ1カ月間、異例なほど沈黙を続けている。
顧問や盟友たちは、投票での敗北を「悲観」しているとか、片方の脚が細菌性の皮膚炎にかかったと伝えられる丹毒があるとか、欠席の理由をさまざまに説明している。
いくつかの都市では、ボルソナロ氏の支持者が軍の兵舎前で抗議を続け、軍の介入とルーラ氏の就任阻止を要請している。
地元メディアによると、ボルソナロは11月26日(土曜日)、レセンデの陸軍士官学校の外で、そうした抗議者の数人を出迎えた。
ボルソナロは、伝統的にルーラに大統領のたすきを渡すことを避けるため、就任式の日に海外旅行を計画しているとの見方も出ている。