米国はドルを武器に信用を失墜させた ― プーチン大統領

自国通貨による取引が世界を席巻する日が近いとロシア指導者は予測する。

 

 

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【RT】2022年10月27日

https://www.rt.com/business/565463-national-currencies-trade-putin/

 

ロシアのプーチン大統領は2日、世界の貿易基準として長く君臨してきたドルが脅かされていると警告した。


プーチン大統領は、各国通貨での決済が勢いを増し、徐々に世界的に支配的になっていくだろうと予測した。

 

「自国通貨での決済への移行が積極的に進むだろう。そのような取引は、もちろん、徐々に支配的になっていくでしょう。それが多極化した世界の主権的な経済・金融政策の論理だ」と大統領は述べた。

 

また、プーチンは、西側諸国が基軸通貨体制の考え方を危うくしていることにも言及した。

「米国と西側諸国は、ドルを武器に、国際金融準備制度の信用を失墜させ、まずドルやユーロ圏のインフレによって外貨準備を切り下げ、その後、外貨準備を完全に懐に収めた」。

 

ロシアの資産を差し押さえたことで、すべての国がドル建てで外貨準備を保有するかどうかを考えるようになった、と大統領は述べた。

 

国際金融システムは独立し、非政治的であるべきだ。

 

「どの国の選択も尊重され、主権的発展が保障されなければならない。もちろん、世界の主要国の金融システムがベースでなければならない」とプーチン大統領は強調した。