【米・英】FRBの利上げにより、住宅ローンの債務不履行、不動産崩壊、不況の懸念が高まる

Image: Fed interest rate hikes lead to rising fears of mortgage debt defaults, real estate collapse and recession

 

【Natural News】2022年10月21日  by: アルセニオ・トレド

https://www.naturalnews.com/2022-10-21-fed-interest-rate-hikes-lead-to-rising-fears.html#

 

米連邦準備制度理事会FRB)の執拗な利上げにより、住宅ローン債務がデフォルトに陥る恐れが高まっており、多くの投資家が住宅ローン担保証券への支援から手を引くようになっている。

 

こうした懸念に加え、住宅ローン金利が上昇し、すでに20年来の高水準である6.92%に達している。

 

住宅ローン金利はすでに20年来の高水準(6.92%)に達している。

 

買い得感の低下により債務不履行のリスクが高まり、不動産と住宅ローン業界は、巨大だが脆弱なアメリカ経済の最初の一角として失速していくことになる。

 

投資顧問会社Conningのストラクチャード商品責任者であるポール・ノリス氏は、「住宅は現在の不調の最前線にある」と警告している。

 

顧客に『この資産クラスを本当に信じている』と言えるようになりたいが、まだそのようなケースは作れない」。

 

住宅ローン担保証券の価格も下がっている。

政府系企業であるファニーメイフレディマックが販売した証券を保有する投資家は、潜在的な損失を最小限に抑えるため、価格の下落に伴い証券を手放している。

 

ファニーメイフレディマックは、他の金融機関の住宅ローン債権を買い取り、それを証券にパッケージして、原債権がデフォルトしても返済が保証されるように投資家に販売する企業である。

 

その目的は、住宅ローン破綻のリスクを納税者から遠ざけることである。

 

ファニーメイフレディマックが販売した証券を投資家が手放すことは、住宅ローン産業と不動産市場の脆弱性を示す重要な指標となっている。

 

Beach Point Capital Managementのポートフォリオ・マネージャーであるベン・ハンセイカー氏は、「住宅は1年前と比べ、今日、紛れもなく前途多難だ」と述べた。

 

 

■■ イギリスも住宅ローンのデフォルトを懸念


10月13日、イングランド銀行は投資家に対し、英国における住宅ローンの債務不履行件数が今後数カ月で急増する可能性が高いと警告した。

 

中央銀行の最新の四半期信用状況調査によると、8月までの過去3カ月間で、一般家庭に新たに貸し付けられた住宅ローンの件数が減少していることが分かった。

 

同行は、11月末までの向こう3カ月間、新規住宅ローンの減少が続くとみている。

 

米国と同様、英国でも住宅ローン金利が急上昇している。

 

2年固定型住宅ローンの平均は、レポートが発表された週に6.46%となり、2008年の金融危機以降で過去最高を記録した。

 

また、5年固定型住宅ローンの平均も6.28%と同様に高水準となった。

 

オンライン投資プラットフォームInteractive Investorのシニア個人金融アナリスト、マイロン・ジョブソン氏は、「安い住宅ローンの黄金時代は終わり、さらなる金利上昇が間近に迫っており、不動産購入のはしごをしている人や最初の一段に到達した人の多くにとって、住宅購入はより高価になる」と警告している。

 

イングランド銀行の調査によると、7月から9月にかけて住宅ローンのデフォルト率が上昇し、10月から年末にかけてはさらに上昇すると予想されている。

 

「ローンに頼っている多くの人々の間で、財政が伸び悩み、かつてないほど経済的回復力が試されていることを示す心配な兆候だ」とジョブソンは言う。