世界の食料価格は6ヶ月連続で下落 【国連】

World food prices fall for sixth straight month: UN

【Insider Paper】AFPO2022年10月7日

https://insiderpaper.com/world-food-prices-fall-for-sixth-straight-month-un/

 


世界の食料価格は9月に6カ月連続で下落し、ロシアのウクライナ侵攻後に達した記録から下がり続けていることが、10月7日(金曜日)に国連のデータで明らかになった。

 

国連食糧農業機関は、食料品バスケットの国際価格の月次変化を追跡する価格指数が、9月は平均136.3ポイントで、8月から1.1%下落したと発表した。

 

しかし、同指数は2021年9月より5.5%上昇した。

 

月の下落は、植物油の価格の「急落」によってもたらされたと、国連機関は述べている。

また、砂糖、肉、乳製品の価格にも緩やかな低下が見られた。

 

これらの下落は、穀物価格の反発を補って余りあるものであった。

 

FAOは、ウクライナ黒海経由で穀物を輸送できるようにした国連の仲介による協定が11月以降も続くかどうか「不確実性が高まった」ため、小麦価格が跳ね上がったと発表した。

 

この協定はロシアの封鎖を解除し、世界の穀倉地帯であるウクライナからの穀物に依存している国々で飢饉を誘発する恐れを生じさせた。

 

ロシアは2月24日にウクライナに侵攻した。

 

アルゼンチンや米国での乾燥した状況も、世界の穀物価格の上昇に寄与している。

 

FAOは今年の世界の穀物生産量見通しを再び引き下げ、1.7%の減少を予想した。

 

同機関は、アフリカの33カ国、アジアの9カ国、ラテンアメリカカリブ海諸国の2カ国、ヨーロッパの1カ国を含む45カ国が「食料のための外部支援を必要としている」と発表した。

 

国連は9月、人道的支援がなければ100万人以上が飢饉と死の危険にさらされると警告している。