モスクワ、米国との関係断絶を警告

ロシアをテロ支援国家と認定する動きは深刻な結果を招くと、クレムリンが警告している。

 

写真 ジュネーブでのアントニー・ブリンケン氏とセルゲイ・ラブロフ氏。

©Russian Foreign Ministry Handout via Getty Images

 

【RT】2022年8月2日

https://www.rt.com/russia/560076-russia-terrorism-sponsor-zakharova/

 

 

米国議会のタカ派が思い通りに、ワシントンにロシアをテロ支援国家に指定させた場合、両国の外交関係が完全に断絶する可能性が高いと、ロシア外務省は8月2日、警告した。

 

 

「もし、ワシントンの人々がモスクワとの交流を完全に停止することを決めたら、我々はそれに耐えることができる。そのことに疑いはない」と、外務省のマリア・ザハロワ報道官はメディアブリーフィングで記者団に語った。

 

 

イラン、北朝鮮、シリア、キューバを含むブラックリストにロシアを加えるというアイデアは、リンゼー・グラハム上院議員のような一部の議員によって支持されている。

 

 

国務省にそのような動きを求める拘束力のない決議案が先週、上院で可決された。

 

 

下院による同様の動きは、今週、台湾訪問の可能性でメディアの注目を集めたナンシー・ペロシ下院議長が強く主張している。

 

 

中国はこの訪問を重大な挑発行為と呼んだ。

 

 

「私は、この空飛ぶ議長がすぐに本拠地に戻り、外交取引がどのように機能するかについて少なくともいくらかの関心を持つ人々と(ロシアをテロ支援国家と決めつけることについて)話し合うことを望む」とザハロワは発言した。

 

 

アントニー・ブリンケン米国務長官は、国会議事堂やウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領から、ロシアにテロ指定が下されるよう求められたことに抵抗したと報じられている。

 

 

ホワイトハウスは、このような動きは、米国が課すことを望んでいる反ロシア制裁の観点からは実質的な効果がなく、様々な形で逆効果になる可能性があると主張した。

 

 

ザハロワ氏は、米国がロシアにテロ支援国家のレッテルを貼るなら、それは両国にとって「帰結点」になると述べた。

 

 

なぜなら、ワシントンはもはや、何らかの理由で気に入らない政策をとる国を、簡単に意のままにできる立場ではないからだ。