中国はマスクのスターリンクを撃ち落とすことができるに違いない―科学者たち

衛星システムは北京に難題をもたらす可能性があると、英国メディアが引用した中国の研究者が述べている。

 

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【RT】2022年6月2日

https://www.rt.com/news/556525-china-shoot-down-starlink/

 

中国の軍事研究者は、北京が必要と判断した場合、イーロン・マスクスターリンク衛星を無効化または撃墜する能力を開発する必要があると、Daily Mailが先週、中国の研究結果を引用して報じた。

 

Modern Defense Technology誌に掲載された論文によると、中国は地球を周回するスターリンク衛星を追跡、監視し、必要であれば破壊するために、対衛星能力を高める必要があるとのことです。

この研究は、人民解放軍戦略支援部隊の北京追跡通信研究所の研究者である任遠鎮氏が主導したものだ。

 

「一部のスターリンク衛星の機能を失わせ、星座の運用システムを破壊するには、ソフトとハードの殺害方法を組み合わせて採用すべきだ」と同紙は述べている。

 

イーロン・マスクのスペースXが運営する衛星コンステレーションシステム「スターリンク」は、低地球軌道上に少なくとも2400機の衛星中継を含み、情報へのブロードバンド・アクセスを容易にすることができる。

 

発展途上国にインターネットを提供することができるが、この衛星は軍事利用も可能であり、北京もその現実を認識している。

 

スターリンクはすでにウクライナ紛争で実戦テストが行われ、ウクライナ軍による砲撃や偵察に利用されている。

 

レン氏のチームによると、スターリンクの接続により、米軍のドローンや戦闘機はデータ転送を「100倍」に増強できる可能性があり、このシステムは「中国の国家安全保障に対する潜在的脅威」になりかねないとのことだ。

 

レンは、中国がスターリンク全体を効果的に攻撃できるようにするには、衛星破壊能力を拡大する必要があると考えている。

 

スターリンクシステムは分散型システムである。スターリンクシステムは分散型システムであり、個々の衛星ではなく、システム全体と対峙する必要がある。そのためには、低コストで高効率の対策が必要だ」と研究者は述べ、攻撃方法の詳細については明らかにしなかった。

 

SpaceX社は以前、極超音速兵器を探知・追跡するため、Starlinkプラットフォームをベースにした新技術を開発する契約を国防総省と締結している。また、1月中旬には、ロケットを使った世界各地への軍事物資や人道支援物資の輸送契約を獲得している。