バルミツバ(成人式)でトーラーを読む少年 Getty Images
【BreitBart】TEXT:クリス・トムリンソン 2022年1月30日
今週発表された調査によると、フランスのユダヤ人の約半数は、侮辱や暴力の可能性を避けるために、自分の宗教を隠すように自分の子どもに指導しているとのことです。
この調査は、米国ユダヤ人委員会と政策革新財団の依頼で行われたもので、フランスのユダヤ人の親の大多数、60%が、自分の子どもが学校教育の間に何らかの形で反ユダヤ主義にさらされたことがあると回答していることが明らかになりました。
フランスの放送局ラジオ・クラシックスによれば、ユダヤ人の親の約45%が、子どもが反ユダヤ主義的な侮辱を受けるだけでなく、暴力を受ける可能性もあるとの懸念から、自分の宗教的信条について黙っているよう勧めたと答えています。
この調査では、フランス人の反ユダヤ的な態度の可能性についても調査しており、30%がユダヤ人は平均的なフランス人よりも裕福であると考え、ユダヤ人は第二次世界大戦中のナチの残虐行為の犠牲者としての地位を利用していると考えていることが判明しました。
フランスにおける反ユダヤ主義は、数年前から国内の一部地域で大きな問題となっています。フランス内務省によると、2018年だけで、反ユダヤ主義的な事件は73%増加しました。
移民が多く住むパリの郊外には、昔からユダヤ人コミュニティが存在しますが、家族が別の場所に移住することを選択するため、ユダヤ人の人口が急速に減少しています。
世論調査会社Ifopのディレクター、ジェローム・フルケ氏のように、反ユダヤ主義をこの傾向に関連づける人もいます。
「15年以上にわたって、セーヌ=サン=ドニの一連の自治体で、ユダヤ人の人口や家族の数が崩壊している」と、フルケは2019年に述べています。
「Aulnay-sous-Boisでは、ユダヤ信仰の家族の数は、このように600から100に、Blanc-Mesnilでは300から100に、Clichy-sous-Boisでは400から80で、La Courneuveでは300から80に減少した」と彼は付け加えました。
社会党のフランソワ・プポーニ議員は、反ユダヤ的な攻撃を行う人たちのプロフィールも近年変化していると指摘し、次のように述べました。
「今日では、イスラエルとパレスチナの問題についての空想に浸っている14歳から15歳の若者が、攻撃を行うことが多いのです」と。