礼拝Day

今日は礼拝デーで、アテ・ミリと、ヘツロン君が本日同日のお誕生日だった。

アテ・ミリは70歳だそうで、タグビララン市がシニア市民には誕生日に大きいケーキと、1000ペソの小切手をプレゼントしてくれるようだ。それで今日は教会が用意したケーキとで2つのケーキが。

帰り、教会の高校生たちを送っていったとき、「(5月のフィリピンの大統領選には)誰に投票するの?」と聞かれた。「私たちは外人だから選挙権はないんだよ」というと、意外な感じのようだった。大人にも同じことを何度か聞かれた。永住権を持っていたり長く居ると投票できると思っている人が多いようで……。

しかし選挙権のない子どもたちでも、現ダバオ市長の最有力候補ドゥテルテ氏を応援してるんだ、とか言って嬉しそうに支援リストバンドなんかもしているしで選挙に関心が高いのはなぜだろうか。

今回の大統領選、プロテスタントのクリスチャンの大人から子どもまで大多数がドゥテルテ候補を支持しているのは、あや子さんにとってもやはり意外なことのようで、日本人のクリスチャンであれば、やはり彼には入れない人がほとんどではないだろうかと私も思える。

昨夜、うちから程近い(歩いて5分ぐらいの)場所で、2人銃殺されたと聞いたが、撃たれたのは今流行の麻薬の売人らしい。そして、あや子さん曰く“犯罪人は粛清すべし”のドゥテルテ氏による犯罪者暗殺活動の一環と思われる、とも。彼は犯罪者を実際にダバオ市から一掃して、ダバオ市は非常に治安がよく整備された市になっているという大きな実績がある。しかしそれは、本当に片っ端から犯罪者を処刑して一掃してしまったからなのだった。それが良いのか悪いのか……選ぶのはフィリピン人だ。

麻薬売買や麻薬がらみの犯罪はフィリピンでなくても、今後ますます世界中で広がるだろうけれど、フィリピンではボホール地震(2012年10月)や、台風ヨランダ(2012年11月)で、世界中から支援者や支援物資が入ってきた時にどさくさに紛れてかなり運び込まれたらしいとも聞いた。なるほどなぁと思う。災害の時は外から入ってくる人や物資、船や車両なんかにもガードがが全てゆるくなる。

■さて、今日はまたヤギに関する心配事項が発生。昨年8月にうちからバリリハンという郊外の町へヤギを送ったが、その家からSOSが入った。そもそもうちよりずっと草が多い良い草場があるので送ったのだが、そこでも水不足による干ばつがひどいらしく、ヤギの草場がなくなってきたー!と困っているとのこと。

それでこの1−2週間の間にも、ボホール東部の僻地へ移送させようと決意した。シゲ子、クコちゃん、きな子、よし子の4匹と2匹の子ヤギたちだ。遠方でガタガタ道なのでヤギにも負担が大きくかわいそうだが、致し方ない。命のほうが大事だ。急きょ段取りを始めた。今はもう、草があってヤギが生き延びられる環境に置くということが最優先事項だ。

雨が長らく降らないうえ気温が高く、すでに各地で草が無くなってきているし、多分水道水もそのうち減ってくると思うし、野菜なんかも通常の生産はできなくなるんじゃないだろうか。今日はものすごい黒い雲がやってきて雷が鳴っていたにもかかわらず、1滴の雨も降らないまま雲はどっかへ行ってしまった。このエルニーニョによる干ばつはフィリピンだけでなく太平洋周辺の島とか国とか広い範囲で起こっていて、史上最強らしい。

うちのヤギたちは、私たちも最大の努力をしていることもあって、毎日なんとか食いつなぐことができていて感謝している。けれど近所のヤギたちもかわいそうだし、神様がこうした動物たちをも憐れんでくださり、日々の糧を与えてくださるようにと祈りつつ、私たちも仕事も忙しい中、汗をかきかき頑張っている。