イロイロ市からのメッセンジャーと、ちょっとした災難

今日の礼拝は、イロイロ市から来られたゲストメッセンジャーによる「リーダーになる者は皆に仕えるしもべとなるべし」というフィリピ人への手紙2章からの内容だった。

明日明後日と、うちの教会で牧師やリーダーたちの集会があり、そのメインメッセンジャーもされるのだが、今日の礼拝でも務めてくださった。アメリカに長くおられたらしく、また、イロイロ市での地方語とこちらのビサヤ語とが違うため、英語メインで話されたので私には助かった。

大変良いメッセージで、特に心に残ったのは、私が常に教会生活で考えてきたことでもあるが“教会が自分に何をしてくれるか、牧師や他の人が自分に何をしてくれるかということを求めない”ということだった。

明快で分かりやすいメッセージで、明日の集会もリーダーへのメッセージなので同じ内容なのかもしれないが、今週もこうしてみことばを聞き、皆で礼拝に集えて感謝。

……という状態で帰りに送って行く皆を連れて、うちのバンで帰ったところ、最初の家族が降りる場所で路肩に停車していたら、有り得ないヘタクソさで大型の古いピックアップトラックがうちのバンの後部に何故か横から突っ込んで当たってきた。しかもうちのバンパーの角がかなりへこんでしまった。

車の窓も開けず出てこようともせず、逃げようとしたので、私が降りて追いかけ窓をたたいて開けさせると、図星でやばいと思っていたせいか、運転していたのは20代らしき男性だが、助手席に乗っていた母親らしき50代ぐらいのおばさんが、まだ何も言っていない先から「私じゃない私じゃない!!!関係ないよあっち行け!」というようなことをわめきだし私の手を振り払い、名前と連絡先を聞いても答えないし、途中で出て来るように言っても暴れ出した。

そして、当のドライバーの息子らしき男子は、何も言わずずっと他人事のようにぼーーっとしているだけ。

この言い逃れのできない状況で見苦しくわめき出されたことで私もかなりムッとして、何言ってんの、ほかに車もいないし、どう見ても当たってるでしょうが。まずは車を降りて自分でチェックしなさいよ!ときつく反撃したが、とにかく取り乱しておりずっとわめいて手をブンブン振り回したりして逆ギレしているだけ。いつの間にか周囲にはギャラリーが。

このおばさんはとにかく逃げおおせようとしており、警察へ行け!ともわめいていたので、そうすることにした。ナンバーや車種を控え、「はい、バイバイ! ナンバーはちゃんと控えといたからねー!」と笑顔で手を振って警察へ行って届け出た。

今日たまたまポリスの卵のリッキーが教会にいたので、日曜だしポリスの部署が分からなかったので、この件を話しどこのポリスへ行けばいいのかを尋ねたら、一緒に来てくれるというので助かった。日曜でもこういった件は受け付けている警察の事務所があるのだった。

ポリスに、当て逃げされた箇所をチェックしてもらったら「(傷が)でかいねー」と言っていた。
明日か明後日には警察が陸運局でこのナンバーの車の持ち主を割り出し、連絡はしてくれることになっている。こっちの事後処理というのがどれほどのものかは分からないが、いずれにせよ自分の側でできること、やるべきことはきちんとやっておくことだと私は思う。

なぜかというと、こちらでは何事も被害者が正式に申告しないと人身事故でも殺人でも事件にならない。だから取れる手立ては取り、うやむやにしないほうが良いと思うことはそうする。

あのおばさんと息子も、せめてちゃんと車から出てきて状況を確認し、やったことを認め、どうするかを話し合うことができていたら警察へ届けることはしなかったと思うし、まとまった修理代がないとかそういったことなら、事情は汲むつもりだったけれど仕方がない。しかし、あんな見苦しいおばさんはこっちでも見たことがないなぁ。

その後、教会へ戻って昼ご飯を食べていたら、写真撮っておけばよかったのにと言われ、かばんにカメラは入っていたのに、そういえばそうだったー!と我ながら後悔&反省。まぁナンバーは控えたし必ずしも必要ではないだろうが、今は何でもかんでも現場で証拠画像を取っておくほうがいい時代なので、これからはそうしよう。うかつだった。ついでにそのおばさんの叫んで暴れている様子も撮っておけばよかった。

それはともかく、昼ご飯おあずけで一緒に来てくれたリッキーに大変感謝した。おかげでビサヤ語通訳をしてくれ警察でもスムーズに伝えられたのだった。