春ウコンが増えていた

春ウコンをプランターと直植えして半年、急に次々枯れだした。

沖縄や本州での栽培の手引きは持っているが、常夏のフィリピンで育てた場合のことはよく分からず、多年草なのに一斉に枯れた理由も分からなかった。近所の人は日差しの強さのせいだろうと言っていた。
春ウコンの原産はインドと言われ、東南アジアの気候のほうが沖縄よりもさらに適しているはずなので枯れないものと思っていたが、直植えのほうは背も伸びず花も咲かないままだった。

枯れだしたころ、根腐れしてしまったのかと思った。こっちは一気に大量の雨が降ったりするし、ニンジンなどの根菜も粘土質で石が多い土地のせいか葉っぱばかり伸びて根は全然大きくならなかったことから、土壌が適していないのだと思っていたからだ。

それで、以前春ウコンを買っていた沖縄の会社2社にメールで質問してみた。枯れてしまったあと、常夏の気候であればそのままにしていてもまた芽が出てくるのかどうかということを(日本なら根を越冬させないといけない)。

すると1社がすぐに返事を下さった。ここはいつも本当に対応がよく親切だ。
ちなみにもう1社は安いことと種ウコンを買ったことで実際には一番利用していたのだけれど、注文以外の質問には全く返事が返ってこないという所なので返事を期待していなかった。

で、回答としては何にせよ根腐れや増え方の確認のために一度掘り起こしたほうがいいということだった。それから植え直したほうがいいと。
また、先方もフィリピンでの春ウコンの生育について全く知らず自分たちの参考にしていのでということで、どの島でどんな状況かなどを尋ねられた。私もすぐにこっちの気候、地質、生育状況などの回答を送った。

午後、所用で出掛けていたので、夕暮れ近くなってしまったが早速、直植えのほうの掘り起こしをしてみた。その前に空芯菜(カンコン)の植え直しもやったので益々時間がなく、3株掘り起こしただけで日が暮れてしまいタイムアップとなった。

掘ってみると根腐れもしておらず、たった3株の根がものすごく増えていた。ダメになっているかと思っていたので、思わぬ結果に驚いた。この調子なら、全部掘り返したらかなりの量になるのではないかと思う。
日本と違って冬がないので、こっちならそのまままた芽出しさせて植えれば再生していくだろう。

根は生姜にとても似ている。大きさ比較にMサイズの卵を脇に置いてみた。ボーボー飛び出ているのは根。全部で1.5㎏しか種ウコンを植えていなかったし、そこから多少失くしているので、たった3株分で1㎏位になっているのはすごい。
粘土質の土でも強い、すごい春ウコン。地面掘っただけでいい匂いがしている。(味は苦くてまずいけど)

■今日のチャコ
角でおしりをポリポリ掻いていた。便利そうだ。壁や竹の柵、木の幹や土の上なんかでもよく体をこすり付けている。かゆいのだろうか。