フィリピンの田舎と日本の田舎がなんか違う理由

最初、日本からセブ島に来た時にも思ったことだが、フィリピンの田舎と日本の田舎ってどっちも田舎なのに何か違う。セブ島もごくわずかな場所を除いては日本の30−50年前みたいな感じがしたし、決して都会ではない。インフラも全然だめー。ボホール島も同じくもっと田舎。でも日本の田舎とはなんか雰囲気が根本的に違う。

一方、日本の田舎体験は私の場合、用事や旅行で訪れたり十数年前に関西の田舎、篠山のさらに奥地で働いていた数年間しかないといえばないのだが、両者は全然違う。

その違いは多分人の多さだ。日本の田舎は風景に比例して静かだ。若い人も少ない。でもフィリピンは田舎でも人が多い。若い子たちや子どもが多い。だから結構ノイジーだし、国民総カラオケ(歌や音楽)好きなせいかやたら歌のイベントがあってうるさい日が多い(しかもほぼすべて70−80年代の洋楽だ)。
モールの中もやたらイベントをしていて、いつもうるさいし人がうじゃうじゃしている。

夜中にカラオケやっている家も多い。すぐそばになくて助かっているが(そばでなくてもうるさいが)すぐ隣でガンガンやられてもこっちの人は気にしないのだろうか? 騒音にはおおらからしい。(でも夜中カラオケは騒音どころのボリュームじゃないと思うけど)
あと鶏、犬、猫、ヤギ等動物ノイズも結構大きい。

そんなわけで、田舎であっても民家が多いので日本の田舎のような風景が見当たらない。うちの近辺でも住宅が足りないのかどんどん建てている。ボホールの小さい離島であっても民家が多かった。何をして生計を立てているのかもよく分からなかった。漁業ぐらいしかできないのじゃないかと思うが、身内の誰かが都市部へ働きに行って家族を養っているのかもしれない。

殆どの人が朝が早く夜も早い朝型生活を送っている点は日本の田舎と同じかもしれないけど、いわゆる“静かな田舎生活”を望む人には日本の山村のほうが適していると思う。こっちは日本に比べたらずっとノイジーな田舎といえるのではないかと思う。


うちの最寄のモールに隣接しているバスターミナル。ここから島内のいろんな所へ行くバスやジプニー、マルチキャブが出ていて便利。